コロナの影響で飲食店が軒並み大打撃を受けている中、色んな施策をされているお店も多いと思います。広島の老舗料亭羽田別荘をご存じでしょうか。G7の広島外相会合で各国要人へのおもてなし会場が羽田別荘だったのは、記憶に新しいです。創業120周年、原爆からの復興を遂げて、今もなお、受け継がれた和のおもてなしを提供しておられる貴重な名店なのです。実はこちらのお嬢さんが私の同級生で昔から仲良くさせてもらっている中で、このコロナ禍でとても厳しい状況ということを聞きました。そこで始められたセットがあるということで、早速購入させてもらいました。
私自身、いつか羽田別荘を利用してみたいという思いはありながら、予算が追い付かず(笑)利用したことがないので、今回の比較的お求めやすいセットはぜひ味わってみたい!と意気込んで注文。この時の価格は9800円でした。そのセット内容は、鰻白樺鍋と、前菜種。鰻のお鍋なんて、食べたことがない!こんがりと炙られた鰻の白焼きをじっくりと蒸しあげた羽田別荘自慢の鍋だそう。素材も、出汁も、すべてにこだわりがあり、丁寧。
セットには鰻の他にも、丁寧にカットされた鍋野菜に豆腐やネギ、本わさびがはいっていて、必要なものはすべて入っています。驚いたのは鍋のお出汁。最高級の昆布と大豆で取った出汁は、大豆がゴロゴロと入っていて大豆まるごと味わえます。作り方のご案内をみて作りながら感じたのは、なんて丁寧な仕事・・・ということ。お出汁に野菜と鰻を入れて完成したら、美味出汁につけながらいただきます。鰻って臭みもなくてこんなにとろける美味しさなんですね!旨みたっぷりながらもあっさりしたお出汁に、付け出汁が合う。贅沢・・・!鍋の〆にと、素麺もついていて、最初から最後まで楽しめました。
忘れてはいけないのが前菜2種。ひとつは「茶ぶりなまこ」。なまこをいただくことが稀な私。「茶ぶり」とは、ほうじ茶を使って火を通すことで、生臭みが消え、程よく柔らかい、でも絶妙な歯ごたえに仕上がる方法だそう。瀬戸内海産の新鮮ななまこを土佐酢でみぞれ和えにしてあって、本当に美味しかった!2品目は「友禅胡麻豆腐」。胡麻豆腐って手作りできるんですか?レベルの私にとっては、これが手作りできるなんて奇跡です。あたり胡麻に昆布出汁と葛を加えてじっくりと練り上げられたこちらは、中の具材がたっぷり入っていて、見た目にも美しい?普通の家庭料理では中々作れないし、味わえないお品、さすがだなあと実感しながら、贅沢なひと時を過ごすことができました。
店名 | 羽田別荘 |
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所在地 | 〒730-0841 広島県広島市西区舟入町8-40 |
TEL | 082-231-2018 |
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ACCESS | Google MAPでみる |
WEB | http://www.hadabesso.com/ |